プログラミングからの学び

先週の8月3日(月)から10日(日)までの7日間、テックキャンプイナズマという超短期集中のプログラミング講座に申込み、どっぷりプログラミングの世界に浸ってきました。もちろん、「たった1週間でしょ?」という、まだまだデビューしたばかりの人間ですが、やはり百聞は一見に如かず、いろいろ学びがあり、結果として、投資した費用対効果は抜群だったと認識しています。

コースの概要ですが、週前半はHTMLとCSSでWebサイトの基本的な制作方法を学び、後半はRubyというプログラミング言語を使ってデータベースやサーバーのプログラムに触れ、Webサービス開発の仕組みを実際に手を動かして理解する、というもの。Rubyはもちろん初めて触ったプログラミング言語でしたので、悪戦苦闘しましたが、これまでに経験したことのない世界でしたので、辛さは感じませんでした。一方、自社のWebサイトは持っていながら、よく分かっていなかったHTMLとCSSがすんなり理解できるようになりました。

写真:freepik.com

プログラミングを始めるきっかけは、某経済メディアで「プログラミングは現代の必須スキル」とAppleのCEOティム・クックが発言していたのを目にしたこと。IT畑の人間ではないですが、ここまで言われると、興味本位でやってみたくなった、というのが本音です。

では、『実際に学んで分かったことは何か』というと、自分が考える以上にロジカルな思考が必要だ、ということでした。HTMLとCSSを取ってみても、カラーや配置、コンテンツなどもそうですが、ブロックの親子関係を含めて、デザイン設計がとても大事だということが分かりました。中途半端に進めてしまうと、当然手戻りも発生しますし、そもそも行き詰まってしまう可能性が高くなります(実際にそうなりました)。よって、出来る限り時間をかけてプランニングすることの必要性を改めて痛感させてもらいました。

また、先ほども表現として使った「ロジカル」という単語がプログラミングという作業を一番端的に表しているのではないか、と思います。プログラミングは論理的に作らないと全く動きません。コードを書いてみて、実際に動かしてみると期待に反して動かなかった。その場合、プログラミングの論理構造まで降りていって考えないと解決できないし、また、いろんな分岐・優先順位を考えながら、試行錯誤を繰り返し、そして何よりも「自分で判断」していかないと前に進みません。まさに、アジャイル方式そのものだと感じました。

 また、ロジカルな組み立て方などの思考面だけではなく、「コード1行1行の積み重ねでしかプログラムは動かない」という、エンジニアの世界の当たり前を体験できたことも大きな収穫でした。

写真:freepik.com

正直、1週間のトライアルでプログラミングができるようになった、とは思ってもいないし、多分、プログラミングという世界で言うと、5%くらいの領域をわかるようになったレベルではないか、というのが実態です。ただ、コーディングがわかる・できること自体が重要なのではなく、「プログラミングってどういうものなのか」を体感し、そしてそれを拒否感なく自然に受け入れることができること、そのために今回があったのではないか、と思います。最終的には、業務がITの力でどう効率化できるのか、業務変革できるのか、付加価値を産み出せるのかということを考えたい、それがプログラミングを学ぶゴールとしています。このゴールに到達するには、世間一般にいうDX(デジタルトランスフォーメーション)に関するセンスみたいなものも必要だと思いますが、まずは何事も最初の一歩を踏み出さないと始まりませんので。

コツコツとロジックを積み上げていく作業は、コンサルという仕事に従事している人間として、結構性に合っている気がしました。1週間の集中講座をまさにスタートと位置づけ、今回のこの学びをきっかけに飽くなき好奇心を持って、今後も引き続き色んな分野に挑戦して、自分の見聞を広げていきたいと思います。そして、その学びをどんどんクライアントにフィードバックしていきたいと思います。

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